今回はメモ書き程度に
tips
検証方法
・1セット40戦
(先行後攻入れ替え×デッキ入れ替え)
・リストは互いに公開
・検証前に互いに十分な理解、練習ができていることを相互で確認
(同レベルの理解、できればベストプレイ)
・ヒューマンエラーである明らかなプレミをした場合は巻き戻し、もしくはノーゲーム
対面勝率を検証するにあたって必要なことはなんだろうか。
新しいデッキタイプが出てきた時に◯◯◯には有利がつきます。〜〜〜には不利です。とか説明文が付いていることが多くあるがあれはどこまで信用していいのだろうか?
先日、ステージュラがリリースされた時にモルネク、ジョーカーズ有利、猿に5分と流れてきたので実際に対面として回してみた結果、イメージしているものとは違う勝率となった。
趣旨はそのこと自体をあれこれ言うことではない。これはステージュラに限ったことではなく、多くのプレイヤーが陥りやすい幻想である。
なぜこんなことになってしまうのだろうか?
そもそも人は主観の生き物であるからしてなかなか客観視できない。
何かを勧める時にそれは自分のレンズを通しているので他人から見た時よりも良いものに見えがちだ。
自分が作ったオリジナルのデッキだから
初見殺しが相まって
運が偏った
これらの結果、そのデッキの本当のポテンシャルを見誤ることはデッキ選択をする上で排除すべきことだ。
ではどのように検証するのが良いのだろうか?
私なりに勝率というか相性検証のために適したスパーリング方法の仮説を立ててみた。
①初見殺しを評価しない
相手が知らないルートが存在していることで相手のミスプレイを誘発し、一時的に勝率を上げることができる。確かに勝率を引き上げることの要素だが試合中に関係しないルートであることも多い。初見デッキであっても上手いプレイヤーであれば試合を眺めていて対策を立ててくるし、試合中に最適プレイを割り出すくらいはしてくるであろう。
そして何より1ヶ月もすればそのデッキの概要は多くのプレイヤーに研究され初見でも何でもなくなる。その短い期間の不確定な勝率を引き上げる要素を加味するのは、その日1日、対面のプレイヤーが全員初心者であることを祈ることと極論同義である。神に祈るのはトーナメントの卓についた後だけで良い。
初見殺しを評価しない対策としてはリストをあらかじめ検証プレイヤーでシェアしておくことだろう。
②先行後攻に左右されない
これは簡単なことで先行が強いデッキ、後攻が強いデッキがある。
本番はじゃんけんによって決定されるので多いに偏るわけだが、検証の段階では同じ数だけこなさなければ意味がない。例えば負け先でずっと検証したとして後攻の方が有利なデッキを握っているのであれば、勝ち続けることで有利を確保できる。逆に負け続けることでずっと不利になってしまう。やがて大数収束するわけだが短期間でのスパンでの検証であれば偏るため有利不利の印象が残ってしまい、結果誤った相性認識を生み出してしまいかねない。
対策としては同じ数だけ先攻後攻を検証することが挙げられるだろう。
③自分も相手もベストプレイを目指す
これも直感でわかる簡単な方針だが、実践しようとなると難しい項目であると思う。
一応説明すると原則、両者のプレイヤーが勝ちに向かわないとゲームとして成り立たないわけだ。(例えば片方のプレイヤーがチャージスキップし続ければもう片方のプレイヤーの勝率が100%になるはずだ)
検証をするにあたって両者のプレイヤーが同じだけミスをするのが理想だ。Aさんがミスって1戦落とす割合とBさんがミスって1戦落とす割合が同じなら正しい勝率が出る。
しかし、実際は両者は違う条件のデッキを使っているし、同じだけミスをする状態を目指すのは本末転倒、そして実現できたなら神業である。
であれば考えうるあらゆるプランの中からベストプレイを目指すこと、つまりミスを0にするのが建設的で最も実現可能領域であるというわけだ。
「そうはいっても実際のトーナメントには様々なレベルのプレイヤーがいるし初心者もいるからもっと勝率良くなるじゃないか」という人もいるだろう。それはそれ、これはこれ。その日1日がベストなプレイヤーとしか当たらない最悪な日と仮定すればいいのだ。なんということでしょう、このトーナメントで当たる君の相手はいつも練習している相手と同じかそれ以下だ。練習より本番の方が上振れやすいとかめっちゃハッピーやん。あとはそのレベル感は席に着いた後にでも祈っててくれ。
対策としてAさんBさんで共通のベストプレイを作り上げるためにはどうしたら良いかを考える。
1つは検証前に想定されるシチュエーションをどのように判断するか共通のベストプレイの価値観を作ること。検証前に互いのデッキに対する理解を共有し同じレベル(できれば最高レベル)でプレイできるようにするために手札を開きながら互いのプレイがベストプレイかを十分語り合いながら練習すること。
2つ目に検証時にどちらかが強いプレイヤーであるとそちらに勝利数が偏るためデッキを入れ替えること。
3つ目に検証中に両者から見てわかる極端なプレイミスは省いてノーゲームとすること。
この3つを実践することでデッキ理解、プレイ習熟度がある程度均一化できると考える。
④検証回数
上記のルールを定めた上で相性を見極めるためにどの程度回せばいいのだろうか?
答えは決まっていてできる限り回す方が良いに決まっている。
でも現実はそんなに時間がない。
でもここで定めたルール通りに回せば基本的にはプレイヤーのレベルはその対面に限ってはベストな状態まで引き上げてもらう必要があるが誰かまでは指定しない。
つまり2人のベストプレイヤー(その対面に限る)さえ担保できればあとは誰が検証しようが構わない。そうなるとチームなどの大人数で検証することで大数を担保できる。
SNSもあるので結果だけを発信して合算していくのもいいだろう。
これはちょっと自分でもやってみたいので今度誰かに協力してもらってやってみるので参考にしてもらえたらと思う。
個人的には1セット40戦が良いかと思う。
内訳は
先行後攻固定して10戦
その後入れ替えて10戦
その後デッキを入れ替えて先行後攻入れ替えて10戦
その後デッキ入れ替えた状態で先行後攻入れ替えて10戦
計40戦
極めて試行回数としては少なく勝率を割り出すには心もとないとは思うが、相性くらいならつかめるのではないだろうか?
これが1セット2セット3セット、データが集まってくればより信憑性のある数値が叩き出せると思う。
メモなので今日はこの辺で締める。