3つのアグレッシブと2つのパッシブ

f:id:keeley_dm:20160519001307j:plain

 

デュエルマスターズを分類、つまりカテゴライズするのが私は好きだ。

過去何度もいろいろなものを分類してきた。

その最たるものは第一回の記事でもあるアーキタイプだ。

 

 

keeley-dm.hatenadiary.jp

 

 

アーキタイプはカードプールに流されず、どのような方向性を持ってデッキを組めば勝利へと近づくことができるかの指標である。反対から見れば強いデッキの特徴や性質とも捉えられる。

 

アーキタイプは度々dmの世界、そしてmtgの世界で分類されてきたものだが時代とともに少しずつ、だが確実に変遷してきた。だがその本質は変わることはないだろう。

 

最近アーキタイプは二つの要素から成り立っているのではないかという仮説を立てた。

 

その二つの要素とは3つのアグレッシブなプランと2つのパッシブなムーブだ。

 

 

アグレッシブ

アグレッシブとは攻めのことで自分のデッキの勝ち筋である。

まずアグレッシブなプランであるがこれは3つに分類される。

  1. オールイン
  2. ミッドレンジ
  3. ランプ

 

オールイン

オールインは極めて単純で相手より早くインセンティブ(主導権)をとろうとするプランだ。そのためにはリソースの拡大よりも優先して最速で勝ちに向かう必要がある。オープニングから積極的に攻め立ててインセンティブを取りミドルゲームを飛ばしてエンディングまでゲームを強制的に作っていくのが特徴だ。

 

ミッドレンジ

リソースを拡大しながら脅威をコンスタントに繰り出していくのがミッドレンジだ。ミッドレンジはマナを増やせばより強力な脅威、ハンドやアクセスできるリソースを増やせばそれだけ選択肢を増やすことができる。増えた選択肢の中で柔軟に対応していけるのが大きな魅力だ。特徴としてミドルゲームで相手と相対的なアドバンテージを大きくつけた時にエンディングへとゲームを移行させていく。

 

ターボキル

リソースの拡大をメインとしており一枚で決着の着くフィニッシャーを繰り出せたり、複数枚のカードを使ったコンボで即死させるのがターボキルのプランだ。エンディングに入った時に相手の逆転をほとんど許さないのは圧倒的であり非常に美しい。

 

 

パッシブ

これとは逆に相手に対してこちらが取れる防御的なムーブは2種類存在する。

  1. アンブッシュ(待ち伏せ)
  2. レスポンス(対応)

 

 

アンブッシュ

相手に対して先回りして相手の勝ち筋を潰すような動き。例えばハンデスや踏みたおしメタクリーチャー、ブロッカーの先立てなどが挙げられる。相手に行動させる前に機先を制することができるので非常にコスパがいいが相手はそれを見て行動することができるので対応されてしまうことも多い。

 

 

レスポンス

非常に後手に回った防御反応だ。例えばトドメを刺されそうなのでボードを除去する、STでキルターンを伸ばす、ブロッカーを後立てするなどが挙げられる。これは相手の想定内で動かされている(相手のムーブによって誘発させられている)ので弱いムーブと取ることもできる。しかし相手の想定内、相手が要求してきた対応であったとしても、対応できた時に相対的アドバンテージが取れたり、相手の勝ち筋が完全に消える場合があるので一概に弱いムーブとは言い切れない。

 

 

 

 

 

非常に簡単な分類だが、全てのデッキはこの5つの分類を組み合わせることによって説明できる。

 

例えば

ネクスト=ミッドレンジ+レスポンス+アンブッシュ

一枚で勝負をつけるのは難しいが、序盤をメンデルスゾーンなどでブーストしてリソース拡大を行いマナロックやエントリーなど6ラインから脅威を連打し続けられるのが特徴でこれはミッドレンジのアグロプランである。防御手段としてはSTやボルドギなどのレスポンス型のパッシブプランとマナロックというアンブッシュ型の擬似ランデスドラゴンを内包する。

 

 

アーキタイプが不変のものであるとはいえ時代とともに少しずつ形を変えてきた。アーキタイプが何から構成されているかさらに細分化してみることでより細かく捉えたり、今まで同じアーキタイプとして扱われてきたデッキタイプが違うアーキタイプとして分類できるかもしれない。