みなさんはチェスをご存知でしょうか?
あるいは、日本では将棋の方がメジャーかも知れませんね。
チェスのゲームは
- オープニング(序盤戦)
- ミドルゲーム(中盤戦)
- エンディング(終盤戦)
の3つに分けられます。
序盤戦については駒の素早い展開が求められ、先手側は幾つかの定石の中から自分の得意な展開方法で駒を展開し、また後手側はそれに対抗する最適の定石を選択して駒を展開します。
グランドマスターと呼ばれる世界レベルのプレイヤーでも、最初の12手位までは大きくオープニングパターンから外れる事はありません。
将棋も同様に、序盤は定跡化されています。
この考え方をtcgにも応用できないでしょうか?
代入してみる
色々と置き換えてみましょう。
デッキが取る事の出来るオープニングの種類はそのまま初動の種類と見て良さそうです。
例えばデッキが搭載しているオープニングプラン(初動の種類)がライフジャスミン8構築ならブーストするか、切らずに手札を温存するかの2択になります。
要するにオールイン系のアグロならボードにクリーチャーを展開して行く順序がオープニングプランと言えそうですね。
同様に、ミッドレンジ系ならオールイン系に加えてブーストやドローなどのリソース拡大のプランも手順に織り込む事が出来ます。
カードゲームはチェスや将棋などと違って対戦で使う駒は自分で選択する事ができ、加えてスターティングハンドがランダムな事から初期配置が無作為と置き換える事ができるでしょう。
初期配置が無作為で採用できる駒がプレイヤーによって変化するチェスや将棋は定石は存在しないのでしょうか?
答えはNOだとハッキリ断言できるでしょう。
tcgでもオープニングの概念が使えそうですね。
オープニングを意識するメリット
ではオープニングと言う用語が出来た事でできる事は何でしょうか?
それはオープニングの固定化です。
互いのデッキタイプやスターティングハンドによってパターンは千差万別ですが事前の検証によって、メタゲーム上のものに限れば、洗い出す事は可能でしょう。
オープニングを固定化する事によって、ミドルゲーム以降、有利な状態でゲームを行えうための手筋をミスしにくくなります。
あるいは、特定の相手に対して、どんなスターティングハンドならばミドルゲーム以降を有利に行えるか意識しながら調整してみてください。
トップメタに、余りに不利なゲームを要求されるスターティングハンドの割合が高いと構築や調整の欠陥となります。
調整の段階で皆さんが無意識のうちに1番気にしているのは、まさにオープニングが有利に行えるかどうかでは無いでしょうか?
結論
ゲームを3分割する事で各スポットに焦点を当てた、より具体的で明確な議論ができる。
また、オープニングに関しては他2つと違い、リソースが広がっていないため、パターン化を行う事ができ、構築や調整において大きな意味合いを持つ。