シルバーバレットについて

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さぁ禁忌の話題について語ろう

tcgプレイヤーなら一度は仲間と語ったことがあるのではないか?そして、意見が割れたのではないだろうか?

ピン投についての話である。


このエントリでは、ピン投の是非を断じるのではなく、正しく認識し有効なプランとして皆が使えるようになる事を目指す。

ピン投が有効なのは大別して2パターン

結論から言うと

特定のデッキタイプやプランに対してのメタカード
初手にあったら最優先で使うカードだが後半に上から引いてデッドカード(死に札)となるカード

この2つだ。これ以外があったら教えてほしい。

メタカードとしてのシルバーバレット戦略

これは直感的に理解できるので否定する方は少ないと思う。
要はあのデッキに対してこのカードを打てば勝ちが確定するのだから入れる。しかし、他に刺さるデッキはないので一枚だけ積むというパターンだ。
これを否定する人は引きたい時に引けないからゴミ、その枠にハンデス等全般に
刺さるカードやリソース拡大などの安定剤を積んだ方が強いというものだ。
全くその通りかもしれない。ただ、この議論では強いか弱いかは別だ。私が主張したいのは最大効率という観点からのシルバーバレット戦略だ。
では、強弱は別として最大効率で運用できる手段は何か?
答えはサーチやドロソ、マナ回収等のカードだ。便宜上アクセスカードと呼ぶ。
アクセスカードが多少のコストと引き換えにピン投のカードに成り代わってくれるのだ。
アクセスカード数=ピン投のメタカード
これによりメタカードとしてのシルバーバレットは最大効用を得ることが出来るのだ。

(現状弱いと言われるのは、現プールにおいて強いアクセスカードが存在しないからだと思われる。アマテラス4投時代のエンフォーサーピン投を否定できるプレイヤーが一体何人いるのだろうか)

初手で強いが後半で死に札となるカードのシルバーバレット戦略

代表が黒単ヘルボロフにおけるこいつだ
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レインヴェイダーという呪文を聞いたことがあるのではないだろうか?
黒単の先行最強ムーブである。しかし、このカードには最大の弱点がある。

トップで腐る、1番トップで引きたくないカードなのだ。ハンドレスでこいつをトップドローした時など死にたくなる。

今回は例示として、こいつのピン投がデッキスロットの最大効用を引き出すという事を解説してみたいと思う。

4積みの場合、初手の5枚とドロー含め2枚、合わせて7枚でこいつを弾ける可能性は64%
1枠で16%高めてくれる。
対して1積みの場合7枚で18%、1枠で18%高めてくれる。
ライフなど8枚積むカードの場合は1積みと比べて1枠11%の効用しか引き出せない。
つまり、ピン投の方が多数枚積むより1枠当たりの効用が上がるのだ。

マッチ戦だと仮定するとピン投のレインを2戦の中で1回でも初手7枚に抱えられる確率は概算で35%、3戦目までもつれ込めば49%
これは決して無視できない数字だと思うのだが皆さんはどうだろうか?

また、トップが腐らないという観点で見れば、後半デッキからデッドカードであるブラッドレインを引く確率は
4積みの場合、1/10
1積みの場合、1/40
更に10ターン連続でデッドカードを引かない確率、つまり連続事象として捉えると、概算で
4積みの場合、(9/10)^10=0.34867
1積みの場合、(39/40)^10=0.77632
40%も差として出るのだ。
その差は歴然だ。
(マジで計算適当だし、10ターンも引き続けてりゃどっかでトップ腐ってもどうとでもなるよとか内心思ったりなんてしてないよ)

以上の事から強いか弱いかは別としてブラッドレインのデッキスロットに対して最大効用を発揮する枚数は1枚だという事は理解してもらえたと思う。

応用として

ブラッドレインを例に挙げたシルバーバレット戦略はシールドトリガーにも応用することが出来る。トップでは死に札同然だが、トリガーとして極めて強力なものだ。
ex.クロック、ホーリー、スパーク系統

是非覚えておいて貰いたい。

結論

デッキとして強くなるか弱くなるかは別として、理論として正しい(許される)シルバーバレットは2パターン確かに存在する。

追記

このカードメチャクチャ好きなんだけどタカラトミーさんリデザインしてくれないかな?
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